CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

思い出

遠距離になることはわかっていた話

わたし達が付き合い始めたとき*1、わたしはすでに東京に引っ越す日が1年後に決まっていました。しかも決まっていたのはヨーロッパに戻る予定がない引っ越しでした。 引っ越し荷物の計量 始める前は思ったより気にならなかった 普通の状況であれば、1年しか近…

小切手の現金化の話

ドイツから送られてきた小切手の現金化に苦労していました。 これが難問 これまでの道のり 東京では扱う金融機関がほとんどなくて、現金化出来る金融機関の口座も持っていなかったので、現金化できませんでした。 パリでは、Aさんの取引銀行の受付の方に「出…

変わっていく街の話

2013年に引っ越してきて以来、毎年来ているのでパリにはなんとなく「馴染み」の感じがあるのですけれど、それでも気がついたらあちこち変わっています。夏休みの工事だけではなくて、以前は大規模な工事現場だった場所がきれいに整備されていたり、普通の通…

ふるさとの味の話

ドイツから友人たちが訪ねてきてくれた週末でした。 嬉しいお土産 お土産にわたしがいた街のビールをもらいました。いわばドイツのふるさとの味です。 とても嬉しい ドイツは多くの街にまだ小さな醸造所があります。わたしのいた街にもあります。そしてそう…

懐かしの味の話

Aさんの部屋で作業する月曜日です。 お昼どきになりましたので、駅前まで出かけてお昼を買いました。ケバブのラップです。 欧州に住んでいた頃はよくケバブを食べました。東京でもたまにとても食べたくなるのですけれど、東京で見かけるものはポーションが小…

1.5人前の話

とあるサッカークラブのサポーター女性ふたり組が言うには、「ひとつずつ買って分ければ、ふたりでいろいろなものが楽しめる」。 というわけで今日は久しぶりに夫と一緒に味の素スタジアムへ。互いに2つ目の胃袋を手に入れた私たちの選択はこんな感じでした…

コクハクの謎の話

「日本だとコクハクするって出てたから、てっきりされるものだと思っていた」 Aさんはときどき思い出したように、言います。 確かにわたし達はコクハクして付き合い始めたわけではありません。そもそも30代後半でコクハクするものなのか、わたしにはよくわか…

飛行機に乗り遅れた話

今週のお題「人生最大の危機」 別に人生最大ってことはないのですけれど、だいぶ焦った危機の話をいたします。 旅慣れた雰囲気を出しておりますが、わたしは予定の飛行機に乗れなかったことが一度だけあります。 cdghnd.hatenablog.com 実は出張先の最終日に…

7月14日の話

今日は7月14日。フランスでは、大事な祝日です。シャンゼリゼ通りでの軍事パレードの映像がニュースで流れることで有名ですが、市民の楽しみは夜の花火(の他にも消防士のダンスパーティーなんかも有名ですけれど)。 パリの屋根は素敵だと思う わたしのパリ…

1つ残していく話

Aさんが東京に滞在していたのが5月。わたしがパリに行くのが、8月。ちょうど中間地点に差し掛かりました。何ヶ月ごとに会うことにしても、ちょうど中間の頃がお互いにしんどい時期です。 Aさんの癖 ところでAさんは東京から帰るときに必ず何かを残していきま…

銀行口座を残しておけばよかったという話

わたしが購読しているはてなブログに銀行口座を作るという話が投稿されていました。その記事を眺めながら、銀行口座についての(現在進行形の)小さな後悔を思い出しました。 amandine-tomoko.hatenablog.com ドイツに住んでいたときも、フランスに住んでい…

容姿についての語り方の話

このブログの最初の頃を読んでくれた方は、ちょっと気がついたかもしれませんが、最初の方は割と意識してAさんの国籍をオープンにしないようにしていました。 「隠したい」という気持ちとはちょっと違ったのですが、インターネット上でAさんの国籍を恋愛関係…

薄いコーヒーの話

Odai「コーヒー」 近距離生活で「Aさんと一緒にいるなあ」と実感することは、いろいろあります。中でも近距離生活の最初数日の間、朝起き一番に実感するのは、Aさんの淹れるコーヒーの薄さです。 大抵はわたしが朝先に起きますので、普通はわたしが好みの濃…

信じない話

Aさんはロシア人だなぁと思うことはあまりないのですが、それでもAさんはいかにもロシア人な部分もあります。 今日はそんな話。 貯金を信じない Aさんのロシア人っぽく見えることの1つは、貯金を信じていないことです。 1998年、ロシアは金融危機を迎え、ロ…

ケーキのシェアの話

銀座に参りましたので、キルフェボンの銀座店でケーキを食べようということになりました。前から少しキルフェボンのケーキに憧れていたのです。 お店 お店は歩行者天国になっている銀座の中央通りから銀座1丁目の角を入ってすぐです*1。 お昼が早く、デザー…

アスパラガスが恋しい

4月が5月に変わる頃、恋しくなるものがあります。それがアスパラガスです。特に白アスパラが食べたくなります。

引き続きたくらむ同居人、もしくは、漁夫への助け舟

前回は同居人のたくらみに乗せられて、お互いにほとんど何の印象も残らなかった最初の出会いについて書きました。今回は、お互いに記憶に残った2回目の出会いについて書こうと思います。 cdghnd.hatenablog.com 2回目の出会いも同居人のたくらみから生じます…

パートナーを悪く言わない友人たちの話

欧州に住んでいた頃に気づいたことなのですけれど、パートナーを悪く言わない人々と会っていると、ラクです。

モスクワお昼ごはんの冒険

わたしは食い意地がはっています。さらに食わず嫌いがあまりないので、旅行にでかければ、大体、行った先で美味しいものを見つけて、幸せな気持ちになることができます。 今日はそんな食事の話をば。 食堂に行く 2017年にモスクワにでかけたときも、Aさんに…

ふるさとは遠くにありて

東京でできた仲間は、わたしが日本育ちであることをしばしば忘れます。「それはなぜかね」と訊いてみたところ返ってきた答えがこれでした。 「だって帰りたい場所は、ここじゃないでしょう?」 とその仲間は言います。彼女にとっては、帰りたい場所が故郷な…

両親とAさんが会う日

わたしはあまり秘密を維持できないタチなので、(数はとても少ないけれど)お付き合いする人ができて、めでたくお付き合いが軌道にのると親には言うようにしています。隠していてもバレるなら、隠さずにオープンでいたほうが良いでしょう。それでも、お付き…

たくらむ同居人、もしくは、漁夫の利な出会い

馴れ初めというのは難しいテーマです。私は思うのです。人が2人出会うタイミングというのは、ある1つの時点に収斂するものなのでしょうか、と。わたしにはその答えはありませんけれど、わたし達の出会いは2回のたくらみに形作られたものでした。 今日はその…