CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

1.5人前の話

とあるサッカークラブのサポーター女性ふたり組が言うには、「ひとつずつ買って分ければ、ふたりでいろいろなものが楽しめる」。 というわけで今日は久しぶりに夫と一緒に味の素スタジアムへ。互いに2つ目の胃袋を手に入れた私たちの選択はこんな感じでした。

胃袋が2つあるとはこういうことだ! - For in much wisdom is much grief: and he that increaseth knowledge increaseth sorrow.

わたしの行くスタジアムにはグルメなど存在しません。地元のビールとソーセージ。それでおしまいです。得点が入れば、ビールが降ってきて、「もったいなあ」と思いながらちょっと嬉しい。そういうスタジアムなのです。

グルメのあるサッカースタジアムに応援にでかけたことがありませんので、毎回新鮮な気持ちで、ブログを読んでおります。

 

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地元の醸造所のビールと地元の肉屋のソーセージ(とソフトドリンク)で立ち見

サッカーの話でも書きたいところですが、むしろ「2つ目の胃袋」という素敵表現に出会いましたので、今回は2人ご飯の話。

 

色々食べられる

2人で出かけると、たしかに色々食べることができます。Aさんとわたしもビストロやレストランで注文するときはなるべく異なる料理をとるようにしています。

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日替わりの定食楽しい

メニューを眺めながら、あれにしようかこれにしようかと相談する時間も非常に楽しいわけですが、Aさんはいつもわたしと違うものを取ります。どうやらわたしの選んだ食事を保険として使おうという気持ちのようなのです。Aさんは言います。

「あなたが選ぶものは大抵美味しいから、わたしが選んだのがわたしの気に入らないときは交換だからね」

わたしはいつものことなので、「わたしが頼んだものも一口は食べますからね」と言いながら、同意するのでした。そして実際、4割くらいの場合は、たしかに交換するのでした。こうして、わたしは2種類の食事を手に入れて、なかなかに幸せな気持ちになるのでした。

1.5人前

ところが6割の機会は、Aさんが自分のお皿を気に入ります。このときは交換できません。「今日はわたし、これを食べるから」。この場合、わたしは自分の食事しか食べられないのでしょうか。実はそんなことはありません*1。Aさんは少食だからです。

Aさんはわたしより身長が高いのに*2、食べる量はほぼわたしの半分。

なのでわたしが自分のものを食べ終わった頃、Aさんが食べ切れなかったお皿がわたしの手元に届くのです。

わたしにとって、結局、2つめの胃袋を手に入れるということは、わたしが1.5人前を食べることを意味するのでした。そしてわたしはそれをこっそり楽しみにして、外食に出かけるのでした。

満腹。ふふ。

*1:例外はあります。例えば、Aさんは決して焼き鳥のハツはシェアしてくれません。それどころか、わたしが自分のために頼んだ分も盗もうとします。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

*2:わたしにはほぼ同じ身長に見えるのでうすけれど、「2cm高いはず。この2cmが大事」と言いますので、はい、Aさんは2cmがとこ、わたしよりも身長が高いのです。