CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

「女性の鞄は持つものだ」の話

荷物を運ぶ予定

Aさんの滞在中に荷物(本)を運ぶ用事が入りました。Aさんは搬入先に前から行きたがっていましたので、「じゃあ、本を一緒に運ぶ?」と提案してみました。そうしたら、「じゃあ口実の代わりに1冊だけ持つよ」と言います。いや、10冊くらい持ってくださいな。機内サイズのスーツケースに詰めますから。「絶対嫌だ。腰によくないし、そもそもロシアで見たでしょう。荷物は男子が持つの」とにやにやしております。

そうでした。そんな話もしましたね。

ロシアのカップル?

クレムリンに日曜日に午後散歩にでかけたことがあります。多くの観光客に紛れて、わたしも観光を楽しんだわけですけれど、わたし達の後で起こっていることがわたしの目を惹きました。

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彼らにも非番はくる

それは非番の兵士たちがパートナーと歩く姿を見てでした。彼らはシワひとつない制服を着こなし、曇りのないブーツを履いて、とても小さなハンドバッグを持っているのです。カップルで歩いている2人は、沢山いましたが、わたしの見る限りみんな様々な色のとても小さなハンドバッグを制服にあわせて歩いていたのでした。

これは流行なのか、それともこれは「ロシア的」なのか。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

気になりしたので、帰宅してAさんに見たことを説明したところ、「それが『ロシア的』かどうかはわからないけれど、流行では、ない。わたしのお父さんも、お母さんにカバンを持たせることは無いね」と言います。ハンドバッグもですか。「大きさは関係ないよ。」でも女性はハンドバッグと洋服を合わせると聞きましたし、そのバランスが崩れませんかしら。「問題はそこじゃないのよ。父にとっては女性と一緒ならカバンは持つもの。もっともあなたはわたしのカバン持たなくて良いから。わたしは自分のカバンは自分で持ちたい。」なるほど。

若い非番の兵士たちもそう思っていたのかは、もちろん、ついぞわかりませんが、少なくとも流行ではないようです。

美しい解決策

結局、わたしが本を持つことになりそうです。いや、もともと、わたしが搬入する書籍ですから、わたしが持つのが当然なのですけれど、そうなると口実が立ちません。もちろん誰も誰何したりしないんじゃないかと思うのですが、でも守衛の方に止められるかもしれません。

というわけで考えてみました。Aさんに本をもたせて、そのかばんをわたしが持つ……これでどうでしょう。

そうですね。こうすればいいんです。ふふ。