変わっていく街の話
2013年に引っ越してきて以来、毎年来ているのでパリにはなんとなく「馴染み」の感じがあるのですけれど、それでも気がついたらあちこち変わっています。夏休みの工事だけではなくて、以前は大規模な工事現場だった場所がきれいに整備されていたり、普通の通りだった場所が急に巨大な工事現場になったりしているのです。
工事現場
例えば、Aさんの職場も建て替えで仮住まいが続いています。引っ越しのたびにセキュリティシステムが変わって、面倒くさそうですが、もしかしたら来年あたり改装が終わるかもしれないのだそうです。
そういえば、悲しい事故があったノートルダム大聖堂はまさにそういうパリの工事現場の1つでした。(そして今はもっと大規模な工事現場になってしまったわけです。)
工事はいつか終わる
一方で終わった工事もあります。
Les Halles(レ・アル)という非常に重要な地下鉄の結節点の駅の上にあるショッピングセンターは長いこと工事中でした。今年気がついたのですが、工事が終わっていまして、なかなか素敵な場所になっていました。
実際に出来上がってみて、わたしがいた頃の「完工予想図」と現実を比較しながら、昨日は「そうかこういう感じを意図していたのね」と歩いたのでした。素人でしから、完工予想図からは、どういう風が通るかなんてわたしには想像がつきませんでしたし、工事現場の匂いがしないのも新鮮でした。
変わっていく
ある街に住んでいて、日々少しずつ変わっていく街を経験しているならば、違いをあまり感じないのかもしれないですけれど、1年に1度だけしか来ない街だと角を曲がってみたらあらびっくりということも、結構あります。
工事で見た目がかわるだけじゃなくて、パリの中心街だとお店の入れ替わりも激しいので、「そういえば、こういうものが買えるはずだな」と思ってでかけてみると、全然買えないこともあるのです。
今回の滞在も1ヶ月かけてそういう経験を集めているのでした。