CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

容姿についての語り方の話

このブログの最初の頃を読んでくれた方は、ちょっと気がついたかもしれませんが、最初の方は割と意識してAさんの国籍をオープンにしないようにしていました。

「隠したい」という気持ちとはちょっと違ったのですが、インターネット上でAさんの国籍を恋愛関係のキーワードと合わせて検索すると、不愉快な気持ちになる記事が多くあって、その一部に並ぶのが嫌だったからです。

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事例(ほんとにもう)

ロシア人の女性に対しては、日本語話者の間にある特定のスティグマが結びついているようです。それは「ロシア人なら美人だ」ということです。「ポジティブな評価だからいいじゃない」と思った方はこのブログを読まないと思うのですが、実際にはちっともポジティブでもないし、言われた方は不愉快なものです。

わたしがオフラインで出会う人には幸いなことにほとんどいませんが、それでも飲み会などの場所で、「ロシア人なんだ。じゃあ美人でしょう」と言われたことはあります。正直そういう風に言われるといつも一瞬息が止まるほど驚きますし、続いてとても残念な気持ちになり、その言った人と別れる頃にはしみじみと不愉快になります*1

それはAさんが美人じゃないからではありません。Aさんは、わたしから見ればとても美人で、かっこいいのです*2。それでも、Aさんが美人なのは「ロシア人だから」ではありません。「ポジティブなことだからいいじゃない」と言われようとも、それは聞いていて気持ちがいいことではないのです。

Aさんに会ってくれて、Aさんを人として気に入ってくれた人は、「私はAさんが気に入ったよ」とAさんを褒めてほしい。Aさんの容姿が素敵だと思う人は、「Aさんは素敵だね」とAさんを褒めてほしい。Aさんとまだ会ってなくて、写真も見てない状態では、容姿について国籍を理由に判断しないでほしい……わたしがお願いしたいことはこんなとても簡単なことです。

 

Odai「どうしても言いたい!」

*1:ロシア人の女性の容姿に対するもっと失礼な偏見を口にする人はいますが、言語道断です。でもね、「言語道断です」ってここに書いて、「もしかして」と思う人は、そういうことを口にはしてない人なのよね。無意識な人は、この注を読んでも何も感じないのです。

*2:パートナーを悪く言わない。悪くしか言えないなら、書かない。これはわたしにとっては大事なことですから、このブログでは臆面なく言っていこうと思います。

 

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