謎の新郎ファーストを恐れる話
わたし達は、結婚式はしないことにしていますので、準備は比較的ラクなはずです。
そうは言いますけれど、それでも準備はいるのでしょう。
準備に付き合ってくれる人
これから日本でお披露目を開催するということは、それぞれの会場のウェディングプランナーの人とも話をしなくてはならない……のかなと想像しています。今のところ、わたし達が気になっている場所は、ほとんどすべてプランナーの方がいらっしゃいました。
ということは、見学に伺い、予算を組んで頂き、(契約した場合には)その後全ての計画段階で、プランナーの方のお手伝いを必要とすることになるのでしょう。
習慣とプランナーさん
そんな中、とても気になる記事にぶち当たりました。
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Netflixの話
クリスマスのお休みを期にNetflixの契約をしてみました。
実はドイツで大人気のシリーズである「バビロン・ベルリン」がNetflixに入っているという噂(というか検索していたら、そういう情報)を見つけたので、加入したのでした。
残念なスタート
色々な友人の話を伺うに、「最初の1ヶ月は無料」じゃないかと思っていたのですが、わたしが加入しようとしたら最初から課金されるシステムになっていてかなり残念な気持ちになりました。
さらに配信作品がしょっちゅう入れ替わるようで、検索しても「バビロン・ベルリン」は出てきません。今は配信されていないようです。新しいシーズンがドイツで始まったので、もしかしたら、ドイツでの放映が終わったら改めて日本でのNetflix配信が始まるのではないかと期待します……が、これも残念です。
懐かしい映画
もちろんわたしがパリにいた頃(つまり一番映画を観ていた頃)*1に上映されていた作品は、たくさん、ライブラリに含まれています。とりあえずはそういうものから少しずつ観始めています。
懐かしい映画を見るにはとても便利ですが、新しい映画と知り合うのはそれほど簡単ではないように思います。Netflixのサイトは非常に単純な作りになっているので、現在配信中の作品がどれだけあるのかの概観があまり得られません。一応「近日配信」というコーナーはあって、新しく配信が始まるものについてはリストがあるのですけれど、すでに配信中のライブラリのリストがほしいです。
好みを強化される経験
結局、おすすめサイトなどを観てから検索することが多いのですけれど、こういう探し方をしているともともと自分の観たいようなタイプの映画しか引っかからないようになるのではないかというのは、不安です。
観たいものしか目に入らないようにする……というのは、安楽で気持ちの良いことですが、そういうことをするとわたしは知的に衰えていくのではないかと恐れるのでした。(分かっています。これはわたしの態度の問題です。そうですけれど、システムがわたしの知的怠惰を助長しないかしらと思うのです。)
ドイツ語とフランス語
検索すると、少数ですがドイツ語とフランス語の映画やシリーズも配信されています。これらもチェックしてなにかおもしろいものがあれば、ここでも紹介したいと思います。
*1:パリにいた頃は、UGCというグループの映画館で映画が見放題になる定期券を買っていましたので、毎週複数回テレビの代わりに映画を観ていました。
https://www.ugc.fr/les-offres-ugc-illimite.html
この定期券のシステムには多くの単館系や名画座の映画館も加入していましたので、とても古い映画もよく観ました。
よかった!の話
ブログ更新をお休みしている間に色々展開がありまして、おそらくAさんは東京に引っ越してくることになりそうです。2021年の予定なので、まだまだ先すぎて鬼も笑わないのですけれど。
今回はそのことについての反応の話。
「よかった」
報告した方は、一様に大変喜んでくださってありがたいことです。わたし達2人を知っていて一緒に住めることを喜んで下さる方、わたしの友人としてわたしが東京を離れないことを喜んで下さる方……喜び方はさまざまでしたけれど、皆さんに喜んでもらえてなかなかに良い気持ちになりました。
ありがたいことです。この決断が良いものになるように努力しないといけないですね。
本当に「良い」決断なのか
この先は自分たちの努力次第。それは分かっているのですけれど、それでも不安の声は聞こえてきます。
中立地点を失う
Aさんが理解できないのに、わたしが母語環境にいられる言語圏で2人で住むということは、わたしが圧倒的に有利な場所で住むということです。これまでは割と国際都市パリという割と中立な場所で知り合って、そこを2人の生活の拠点に据えてやってきましたけれど、この中立地点が生活から切り離されることになります。
これはおそらくカップルの間に大きな断絶を生む可能性のある変化であるように思います。
新たな言語を学ぶ必要がある
パートナーの母語を学ぶというのは、非常にストレスがたまる作業です。努力の量に対して、報酬が少ないのです。なにしろいくらやっても、結局、パートナーのようにはしゃべれないからです。
実際は語学はコミュニケーションを取るためにあるのであって、母語話者のようにしゃべることは、決して、語学学習の目標ではないのですけれど、わりとそういうことを語学教育では教えがちです。
日本語のインターネットでも、割と見かけますでしょう? 「ネイティブに通じない発音」「ネイティブが絶対言わない表現」云々。ほんとうは、母語話者が「発音が不自然」というのは、コミュニケーションを拒否する態度で、母語話者に責任があります。対話相手とそんなところで「勝負」して、「勝った」気がするなんて気持ち悪いと思います。
この状態は正しくなくても、そういう態度で非母語話者に接する人は減らないわけですから、「パートナーもそう思っているかもしれない」と思う日は来ると思うのです。そういうとき、パートナーは謎の権威をまとうことになります。
依存関係が生じる
特に(生死に関わる)日常知識のレベルで、力の差がでてしまうのではないか、とわたしは不安になるのでした。たとえば病院で自分の状態を、プライバシーを保って、専門家に相談できないというのは、間違いなくストレスになるのではないでしょうか*1。
結局これって2人の課題だ
これが解決できないと共同生活が良いものにならないと思うのは、もしかしたら違うかもしれません。どのカップルもそれぞれ課題を抱えていて、わたし達のも(割と特殊な課題かもしれませんけれども)まあそういう課題なのかもしれません。黙々と解決していけばいいのであって、わーわー書くことでもないのかもしれません。有利だとか不利だとか考えていることも本当は生産的ではないですし、そもそも「一緒に住む前から心配ばかりしてもしょうがない」と言われるかもしれません。
それでも数えられる限り、うまくいかないとAさんに負担がかかりそうなものばかりで、わたしは恐れおののいています。
この一文が書ければ、今日のブログはこのブログの役割は果たせました。なにしろ少しずつこういう不安を書いておかないとやってしまいそうです。書いてあっても、ミスをおかす日が来ると思うので。
*1:そのストレスに比べれば大したことはありませんが、ここでわたしはカナダ人の同僚(にして国際カップルの先輩)の言うことを思い出します。
前回のブログには書きませんでしたが、彼女は言いました。
「あなたは、たとえば、婦人科系の疾患について日本語で知ってますか。それを正確な英語に訳せますか。しかもその場で訳せますか。そういうことを全部自分のこととして知っていますか」
婦人科系の疾患……たしかに知らないです。そしてたしかに、それ知らないと場合によっては自費診療の病院でも行かない限り、治療ができません。しかもそれらの用語や、Aさんの日常の服用薬をすべて日英露で把握していないといけないわけですか……いや、いけないでしょうね。
法律婚とビザの話
法律婚はビザ*1に直結しない
今年前半に婚約したことについての記事を書きました。
その中で、
滞在許可や在留許可を手に入れるためには、おそらく法律婚をするのが一番近道になります。
とは書きましたが、実際には法律婚は滞在許可や在留資格を自動的に与えてくれるものではありません*2。このあたりは国際結婚をなさった方のブログをちょっと調べれば、大量に記事が出てきますので、ご案内かと思います。
例えば、『国際結婚・離婚ハンドブック―日本で暮らすために知っておきたいこと―』という書籍を図書館で見つけたのですが、そこには、必要になる申請書の様式が再録されています。見てみるとそのページ数はなかなか壮観です。
項目によっては追加用紙を利用することができる*3ものや、追加資料も準備しなくてはならないものもありますので、作業はなかなか煩瑣になりそうです。
行政書士を使うか
しかし配偶者のビザは、就業などに制限がないので、是非取得したいですし、そのためにいろいろ準備したいところです。
とりわけ今の段階で重要なのは、行政書士を使う必要があるかどうかを調べることです。行政書士を利用すれば、どうやら10万円くらいでさまざまな手続きおよび申請書類の作成を代行してもらえるようです。仕事の忙しい時期であれば、ぜひお願いしたいような気がします。10万円で本当にすべて方がつくならば、ですけれど。
とはいえ、結局、行政書士事務所に出向いて色々話をしないとならないでしょうから、どれだけ時間の節約になるかは、やや未知数ですし、なにより費用が安くない(ネットブック1台分くらい)のも気になります。
さらにおそらくどの行政事務所でも良いわけでもないでしょうし、なかにはかなり悪質な事務所も混じっているようですから*4、利用するにはかなり注意をしなくてはならないようでもあります。
あと、自力で申請したら、このブログのネタにはなるよねとも思います。行政書士を利用すると、利用した行政書士の宣伝にならずに記事を書くのがむずかしくなります。
翻訳むずかしい……の話
わたし達はさまざまな会場に資料をお願いしています。
英語の資料がいただける場所は少ない
資料をお願いしたらもちろん、日本語で資料が来るわけです。わかってはいるのですが、「うちは国際結婚も多いんですよ」と自慢なさる会場には、念のために毎回「英語の資料がありますか」と伺うのですが、今の所英語資料を用意している会場はありません。当然といえば当然なのですけれど*1。
ということは翻訳がいる
わたしたちの共通語は英語です。
ということは日本語の資料で情報を共有することはできません。頂いた概算を含めて重要な情報は英語になんとか訳して共有することにしています。
むずかしい
翻訳してみると、いろいろなことがよくわかっていないので、表面的な単語の置き換えになってしまうことがしばしばあります。
引き菓子
例えば「引き菓子」ってどうしますか。グーグル翻訳で単語を置き換えて満足ですか。
それなら、単に単語訳しただけで、相手は理解してくれますか。理解した上で、「我々はいらないな」とか「あった方がいいね」とか2人で判断できますか。もしそれがうまくないなら、引き菓子という習慣がない相手には、説明しなければなりませんよね。それならどうやって説明しますか。
概算書やプライスリストには、そういうものがたくさんあります。プロの日英翻訳者でもないですし、ウェディングプランナーでもないので、わたしにできることは複雑になります。そもそもまず日本語の概念を調べて、その説明を納得しようとします。親に訊いても、「わたし達の頃はそんなことなかったな」とか言われたらおしまいです。理解できたら、まずは英語の単語を当てます。さらに英語の単語の脇に、説明をつけます。
それでも伝わらんものは伝わらん
これだけ頑張っても、「で、なんなの、それ? いるの?」と言われるものが出てきます。わたしも生まれて初めて結婚しますので、そんなこと言われても、ふんわりとしかわからないことだらけです。
伝わらんものは分かっておらん
伝わらないものは自分もわかっていないものなのです。どの分野でもそうでしょうけれど、話を聞いてそれを(単に復唱するのではなく)説明しようとしてできなければ、それはたぶん分かってないんです。
分かっていないなら、分かろうとしなくてはいけない。国際カップルの良いところは、本当は分かっていないことが何であるか、それが分かるようになることだ……。大変もっともなことです。
そうですけれど、「こんなに頑張って伝わらんようなものを、さも当然のように予算に入れるとか、どうかしている。むきー」って、正直、思います。むきーって思いながら、届いた郵便物やEメールを訳すのでした。
*1:例えば、ドイツやフランスで英語の資料がもらえるとは思えないのです。
資料がほしい話
しばらく書けないでおりました。書けなかった事情は色々あるのですが、その事情をしばらくは書けないので、お許しくださいな。
そう言いいながら話はすすめている
ところで書けないでいる間も、わたしたちはお披露目の準備を少しずつ進めているところです。
声をかけたい人々のリストは作成し、さらに会場を選ばなくてはなりません。リストの方は、ある程度枠を決めてしまえば、 お互いにそれほど(日本に呼び出しても気兼ねしない)友人が多い方ではありませんので、あまり困りませんでした*1。
条件を色々
というわけで幸い参加人数は少なくて済みそうなのですが、それでも結婚式なしで披露宴だけで少人数で予算があって……という希望を満たしそうな会場がそもそも多くないのだということに気が付きました。もちろん2人の気に入りそうな場所がいいよねということもあります。
雑誌を買えばいいのかと思いますが、どうも雑誌社のウェブサイトを見ると、人数が60を超えないとあまり魅力的な情報が載っていないように思います*2。
概算がほしい
結局会場になりそうな場所を直接グーグル検索して、 そこに電話したりメールして資料を送ってもらうことになります。
- やたら、メッセージフォームが充実しているところは、たいてい、結婚式専業の業者がやっていて、そういう場所は「プラン」が固定だったりして、結局使いにくい傾向にあります。
- それに対して、電話やEメールで担当の人に電話しないといけないところは、本業は別にあって場所を結婚式・披露宴に貸し出している場合が多いようです。
どちらかというと、わたしたちは後者を好ましいと思う傾向があるようですが、それでもいただけるものなら資料はいただきたい。
たいていの場所は、お願いすると資料と一緒に概算を出して送ってきてくれるのですが、頼んでも全くそういうことができない場所もあって、面白いなあと思います。(もちろん、来た郵便物に概算が入っていないのに気がついた瞬間は、悪い言葉が出そうになりますけれど。)
ちなみに、概算を送ってくれるかどうかとタイプ1とタイプ2の違いは必ずしも一致しないように思います。