空港でビールを買う話
帰り道の話です。Aさんにお土産のビールを約束しました。なぜならわたしもドイツのビールを飲みたいからです。(正直ね。パリのビールはドイツに比べたら、微妙なのですよ。値段も高くて、輸入物ばかりなのです。)
持って帰れない
アウグスティーナがとても好きなビールで、かつ、ミュンヘン市内には大量にアウグスティーナが売られているのですが、パリには持って帰れません。なぜなら空港の保安検査場を飲み物は通れないからです。
(ここに保安検査場の写真を挿入するべきなのでしょうけれど、もちろん、撮影禁止です)
ミュンヘンの空港はターミナルの前に巨大なスーパーマーケットがあって*1、「ここでアウグスティーナが買えるのに、買えない。ぬぐぐ」と思いながら通り抜けます。
ビールがなければ、嘘
保安検査場を超えた向こう側には、もちろん免税店がたくさん並んでいます。タバコにパフュームにアルコールにお土産……。これで、お土産最適品兼アルコールのビールがなかったら、嘘です。だって、ミュンヘン空港には自前のビール醸造所があるんですよ?
わたしが期待していたのは、バイエルン州内の各醸造所のビールを取り揃えた巨大なビール売り場です。世界中で手に入るメジャーな醸造所だけじゃなくて、アウグスティーナのような地元の醸造所のものも集めた売店です。
ところが、これがない。
パウラーナーはあります。ホーフブロイもあります。なのに、アウグスティーナがない。もう意地になって、免税店、キオスク、レストラン……全部探しましたが、ない。ひどい。もうミュンヘン空港への信頼はガタ落ちです。
意地の6本パック
割高ですけれど、しようがないので、今まで全く飲んだことがない白ビールの6本セットを買いました。非常に小さくまとまってパッキングされたリュックサックがパンパンです。またAさんの笑う声が聞こえるかのようです。
これで美味しくなかったら承知しないからな。Aさんの家の冷蔵庫に並んだ6本を眺めながら、わたしは強く強くそう思うのでした。
*1:ドイツには閉店法と呼ばれる法律があって、街中のスーパーマーケットは日曜日閉店しなくてはならないことになっています。ところがその例外が駅と空港。それなので、駅や空港の敷地には最近割と大規模なスーパーマーケットが出店しています。閉店法逃れですね。