コルシカのチーズの話
先週水曜日の晩のお夕飯を近所のビストロでの夕飯デートにいたしました。
何しろパリに来てから、タルタルステーキを食べていませんでしたので、タルタルステーキがとても食べたかったので、フレンチのお店をリクエストしました。
インターネットで調べて評判の良さそうな場所を、見つけました。ところが最初に出かけたレストランは夏休み。もちろん8月ですから、驚くには値しませんね。
というわけで街をウロウロしまして、雰囲気の良さそうなレストランに入りました。
新しいコルシカ料理屋
まだテラス席が3分の1ほどしか埋まっていませんでしたので、ちょっと半信半疑な気持ちでしたが、ウェイターのお兄さんに案内を頼んだところ、テラス席はすでに予約で一杯だそうで、店内に案内されました。
わたしが頼んだのは、メインのタルタルステーキとデザートのコルシカチーズのプレートに、コルシカの赤ワインです。
タルタルステーキが運ばれてきたとき、わたしの「半疑」は解消しました。この店はいい店です。平凡なビストロで出てくるタルタルステーキとは異なる工夫されているところ、味わいがとても複雑なところ、コルシカワインにとても良く合うところ、そして値段……どれをとっても素晴らしい。
写真で見ても素敵でしょう?
唯一文句をつけるとすれば、ポテトウェッジがまあ平凡だったことですが、タルタルステーキには揚げた芋がなければなりませんので、これは通常通りなのです。
タルタルステーキが食べたくて食べたくて仕方がなかったわたしの、タルタルステーキ欲は十分満たされましたので、「まあコルシカのチーズはお楽しみ程度でいいかな」と思っておりました。しかし、この店で一番素晴らしかったのは、チーズプレートでした。
ヤギとヒツジのチーズが並んだプレートが美しい。特に手前から3番目のヒツジのソフトチーズが香りが高くて最高です。思わず、ワインをおかわりしてしまいました。
これはぜひチーズ屋さんで手に入れたいからチーズの名前を訊いてくださいな。Aさんにそうお願いしたら、Aさんが店のオーナーさんに質問してくれました。答えは簡単でした。
「うちは全部生産者から直接買っているので、どれもパリでは手に入りません」
がーん。それでもわたしの一番のお気に入りの名前を教わりまして(Vanaco)帰りました。
(ここに住所と電話番号を書くべきなのでしょうけれど、もちろん、内緒です。)
Vanaco
家に帰ってVanacoを検索しますと、コルシカ島のど真ん中にある村の名前のようです。
インターネットを調べてみると、様々な情報が見つかりますが、パリで購入できそうなチーズ屋が見つかりません。これはチーズ専門店を探さなくてはならないようです。
東京に帰るまでに見つかるといいな。