旅慣れは油断の話
(話題の幅が広くないせいで)旅行の話ばかり書いていますし、オフラインでも旅行の話をよくするわけです。そうするとたまに「旅慣れていると思うのでアドバイスを頂きたいのですけれど」と言われることがあります。
正直ぎょっといたします。
ぎょっといたしますが、困っているのであれば、頼って頂いたことを意気に感じて相談に乗るしかないわけですので、喜んで伺います。そして解決のお手伝いができたり、できなかったりします。
旅慣れたら終わり
ぎょっとするのは、「旅慣れたら終わりだな」とわたしは思うからです。旅慣れることは良いことではないのです。
慣れたつもりにしかなれない
「旅に慣れる」などというのは、「慣れたつもり」になっているだけで、決して本当に慣れることなどないと思うのです。新しい街、新しい空港、新しい鉄道路線に乗るときに、これまでの経験など大して役に立ちませんし、「だいたいこんなものだろう」と思って活動したら失敗します。
いくら過去に住んだことある街だとしても、現在住んでいないのですから、今どこでどういう風に気をつけなくてはならないかは、決してわかりません。
そもそも移動が多い日は色々気を配らなくてはならない
そもそもわたしは東京にいるときですら、旅に出るなら油断すべきではないのです。いつもと違う荷物を持って、多くの移動をコーディネートしながら歩いているのですから、普段は気をつけられていることにも気がまわらなくなります。
いつも使っている空港だからとか、いつも使っている航空会社だから大丈夫と思うのは危険です。
今回の旅での油断
それでも今回のパリ滞在で、気がつくと、旅慣れた感じで油断していることに気がつきます。例えば気がつくと、お財布やスマートフォンをカバンにきちんとしまうのではなくて、ポケットに入れて歩いていたりするのです。パリはスリが多くいると知っているのに、「今までスリに遭ったことないもの」と無意識に油断しているのです。
これはとても危ないことです。
特にわたしのスマートフォンには航空券情報が保存されているわけです。ということは、スマートフォンは替えが効きにくいものだということです。常にバックアップを取り、充電しておいて、大事にしまっておく程度のケアはしておいても悪いことではないと思います。
わたしは旅慣れてはいけない。