指図式線引小切手の話
遠距離恋愛と関係ないようで、ちょっとある記事を、1本。
先日、事情があってドイツから小切手で支払いがありました。それが、小切手の払込人が指定された指図式小切手 (Orderscheck) でかつ、払込先が銀行口座に限定された線引小切手でした。
この小切手が振り出されたのは、わたしがフランスに銀行口座をもう持っていないからなのですけれど、さてこれを現金化するにはどうしたらよかろうかしら。
国内大手銀行は使えない
前回は額が大きかったので、三井住友銀行で処理してもらいました。手続きにかかる手数料が、3000円。今回は額面が2万円程度の小切手です。それにこれだけの手数料を払うのは、なんだか悔しいですけれど、ドイツ語だけで書かれた小切手を処理して取り立てなくてはならないのですから、まあそのくらいはかかるのでしょう。
ところが調べてみると、三井住友銀行は、外貨建て小切手の取立および買い取りを中止したことがわかりました。
さらに調べてみると、いわゆる日本の大手銀行は軒並み小切手の換金を停止しています。
- みずほ銀行 →2018年12月に停止
- 三井住友銀行→2018年7月に停止
- 三菱UFJ銀行→2019年5月に停止予定
- りそな銀行→2019年3月時点で取り扱いなし
- ゆうちょ銀行→2019年3月時点で取り扱いなし
【日本での換金が困難に!?】海外小切手を日本で現金化する方法を調べてみた | LifeVancouver カナダ・バンクーバー現地情報
カナダドルの小切手の換金は、SMBC信託銀行で取扱いがあると書かれていますが、口座がないと手続きしてもらえません。(そして、振り出された小切手も口座宛てじゃないと現金化できません。)
これはかなり絶望的な状況です。
Aさんに助けてもらうか
と、ここまで考えて思い立ったのですが、小切手って裏書きして権利を譲渡できるのではなかったでしたっけ。もしできるならば、Aさんの口座に振り出してもらえば、話は簡単に済みそうですよね。そもそもユーロ建ての小切手ですから。
「Aさん、そういう事情なんですが、夏に口座を使わせてもらえないでしょうか」
そう訊くわたしに、Aさんは、問題ないよとの返事。あとはAさんの取引銀行を説得できればよいのです。ドイツ語の小切手をフランス語で裏書きするなんて、ちょっと楽しそうです。どのくらいの手数料と時間がかかるのかしらねー。そもそも、銀行が「うん」と言うかしら。などなどと考えていたら、わくわくしてまいりましたよ。