CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

4 weddings

朝起きたら、Aさんから大量のメッセージが入っておりました。

 

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「なんだなんだ」と思って読んでみましたら、何やら、結婚系のリアリティTVの番組を見つけたようです。というわけで、今日はわが家にないテレビの話。 

4 weddings

Aさんが話題にしていた番組がTF1の "4 mariages pour 1 Lune de Miel" です。興味のある方は、フランス語なんてわからなくても雰囲気がよくわかりますので、番組宣伝を御覧くださいな。

 

www.youtube.com

 

4組の花嫁たちがお互いの披露宴に招待しあってレーティングをする番組です。勝者は、夢の島でのハネムーンをゲットするのだとか。

 

番組の宣伝を見ると、披露宴が4つ紹介されたあと、披露宴のあと残りの3人がその披露宴を評価するインタビューが披露宴開催のカップルに明かされる(のを視聴者は見る)という構成のようです。そしてこの評価部分がたぶんすごいのでしょう*1

フランス語はほとんどわかりませんが、それでも番組宣伝を理解するのは困難がありませんでした。この番組は、イギリスのテレビ局の番組 "Four weddings" が元ネタ(もしくは番組のシナリオを売っているのかしら)で、ちなみにドイツでも2012年から、"4 Hochzeiten und eine Traumreise"というタイトルで放映されているようです。

もしかしたら、わたしも英独仏と番組の感じを見比べていると楽しいのかもしれません。

日本でもどうです?

日本でもどこかのテレビ局がこの番組のプロットを購入する日がくるのでしょうか。日本でも、仲間たちや知り合いの話を聞いていると、披露宴については参加するといろいろと文句や不満が出るようです(し、電車の吊り広告で見る結婚情報誌の宣伝文句でもそう書いてあります)から、視聴者の共感が得られるのではないでしょうか*2

共感できる理由を考えた

きっと披露宴というのは、呼ばれてはみたものの、仕事の関係や友人グループの1人であったりして、個人的な思い入れがあまりない場合が誰にでもあるのでしょう*3。そしてお祝いごとは、招待されたら、よっぽどのことがない限り招待を断ってはならないのでしょうから*4、個人的な思い入れがあるわけではない場合でも、なかなか参加しない選択肢はないのでしょう。そしてそういうとき、「よい式だったなあ」と思うよりは、「つらいなあ」と思うことも多いのでしょう。

そういう(おそらく)誰でもある感覚を、この番組は視聴者に思い起こさせるのでしょう。そのためには確かに、なんの縁もゆかりもない別の花嫁を参加者に混ぜるのが、いいアイデアなのでしょう。

わが家にテレビがないくせに、この番組をみて共感できる理由を考えたら、なんだかお披露目なんてしないほうが公共のためなんじゃないのか……という気持ちになりそうになったので、今日はここでおしまい*5

 

*1:きっと、この評価部分は、ある程度台本があるんだろうと思います。その方がきっとドラマチックですものね。

*2:リアリティ番組は、現実とはあまり関係ないと思っていました。ところが、出演者の感情をエンターテイメントとして活用することには、大きな問題があるようです。

 

 

もしかしたら、気軽に「日本でも」などと言ってはいけなかったのかもしれません。

*3:実は、わたしは披露宴に呼ばれたことが、2度しかないのでよくわからないのです。そして呼んでくれた2人は、幸い、わたしが個人的にとても親しく(その意味でとても思い入れのある)人々でした。参加できたほうの式もとても個人的にお祝いしたい気持ちで参加できまししたし、良い式でした。

*4:2度のうちの1回は、残念ながら(そして申し訳ないことに)どうしても仕事の都合で参加できなかったので、招待状の発送をお断りしたのでした。

*5:一応ね、「お披露目ってのはエンターテイメント(だけ)じゃないんだよ」って開催する方も、呼ばれる方も思っておくのが、解決策なんだと想像しているのですけれど、ほんとかなあ。