日本風の結婚式が我々の間で人気がない話
Aさんとわたしがこれまでのところ一致しているのは、出来ることなら日本風の結婚式と披露宴の組み合わせは避けたいということです。とくに日本風の結婚式は、わたしたちには余り合わないように思うからです。
日本風じゃないほうがいい
必要以上に宗教的
1つの要素は、結婚式部分がわたし達の希望よりも過度に宗教的であることです。正教会の洗礼は受けていますが(というか、それも日本風ではない方が良い理由の1つでしょう。)、特にそれを信じている訳ではないAさんと、無神論者のわたしはチャペルでのキリスト教風の式典も、寺社仏閣での宗教的な式典も似つかわしくないように思われてなりません。
人前式への違和感
一方で日本で行われる人前式の形式は、Aさんに違和感があるようです。わたしにはそもそもどういう形式なのか、インターネットを調べてもあまりイメージが湧きません。
市役所に行きたい
書類だけじゃ嫌だ
なら日本で婚姻届だけ出して、お披露目だけに家族を呼べば良いのかもしれませんが、Aさんはそれでは「ただごはん食べに集まっているみたいだから、イヤだ」と言います。わたしはこの形式ちょっと魅力を感じていたのですが、一理ありますし、イヤなものはしようがありません。
そもそもAさんには、何のオフィシャルなセレモニーなしに、届け出方式で婚姻が成立するという制度に違和感があるのだそうです。確かに、ドイツもフランスもロシアも一定の公告期間を経てはじめて、登録所で手続きできるようになりますし、登記所での手続きも(宗教的な式典よりは簡素ですけれど)式典の要素があります。それに比べると、日本の届け出は簡素です。「出来るならば、結婚式は市役所で法律的な効力を伴うものが良いね」と言うことになりました。
利用可能なシステム
ちなみにそのような儀式的な登録手続きを行っていて、わたし達が利用可能なシステムは、Aさんの居住地であるフランスか、ロシアになります。
ロシアの難しさ
ロシアだと、Aさんのお祖母様が参加できる利点がありますが、ロシア国籍者じゃないわたし達の知り合いは、何らか仕方で入国ビザを申請しなくてはなりません。
そしてわたしの結婚関係の書類は、Aさんの故郷ではなくて、モスクワで処理しなくてはならないのもロシアでの結婚式をためらわせる理由です。パリは日本大使館も、その他の官公署もありますから、この困難はないように思います。
フランスが今のところ良さそう
Aさんはフランスなら、「ロシアからも日本からも参加しやすいので、フランスが良いでしょう」と思っているようです。たしかに、日本やドイツなどからの参加者は入国ビザがいりませんし、Aさんの故郷の街でもフランスへの観光ビザは手に入ります。そして、パリ集合であれば、関連するすべての街から直行便もあります。
とはいえ、まだブレインストーミング状態
まだまだわたし達には具体的なアイディアはないので、さてこれから、実際どういう風に決定することになりますでしょうか。