空港の小籠包の話
台北でトランジットしています。
わたしの乗った飛行機はさらに成田空港で離陸の順番を待ち(並んだ瞬間に8番目)、台北桃園空港で着陸後にゲートが空くのを待っていたら、結局2時間ばかり遅れてしまいました*1。6時間の余裕あるトランジットが、4時間の普通のトランジットに化けました。
フルーツプレートだけで過ごして、「小籠包、小籠包」と思いながらトランジットカウンターにたどり着きます。にっこり微笑む係員の方に問い合わせてみると案の定、「今から台北に出たら、飛行機には間に合わないと思いますよ」と言われてしまいました。「さぁさ、セキュリティチェックを通ってくださいな」と言わんばかりの笑顔の紳士を前に、わたしは思いました。
悲しい。
ただ桃園空港のターミナル2には、フードコートがあることは調べてありましたので、それを探し出して、小籠包を出すカウンターを見つけました。モスバーガーの隣でした。
「10分かかりますよ」と言われたので、ついでに角煮麺を注文して待ちます。ポケベルのおばけみたいな呼び出し器を眺めていると、たしかに10分ほどで呼び出されました。
「空港だし、蒸籠じゃなくてなんだかよくわからない容器に入っているんだろうな」と思っていたら、ちゃんと蒸籠に入って出てきました。
味については、空港のご飯としてはとても美味しいほうだと思うんです。温かいものが温かく出てきましたし、味付けもちゃんとしていましたし、モスバーガーよりはだいぶ幸せ度があがりました。
そうは思うんですけれど……「違うんだよなあ」とつぶやくわたし。なんだか偉そうで反省するばかりなのですけれど、帰り道は接続が短いので街には絶対出られないと思うと……ねえ。