パスポートの話
秋田県は、県民1000人あたりのパスポート発行数が増えないという話をニュースでみました。
昨年の秋田県民1000人あたりのパスポート(旅券)発行は12・3件で、発行率が47都道府県の中で最も少ないことが県のまとめで分かった。全国最少はこれで4年連続となり、県民の海外熱は冷める一方だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190615-00050307-yom-soci
理由として成田や羽田に行きにくいということが挙げられていていました。なるほどねと思いました。確かに秋田から成田はとても行きにくい印象があります。新幹線で東京に出て、東京駅からバスでしょうか。
普及率
気になるのは、1000人あたりに12.3人という普及率の方です。
わたしにはパスポートがないと(職業上も私生活でも)生活が成立しないので、パスポートを持つ生活が当たり前になっています。というわけで、なんとなく、「人は皆、パスポートを持っているのだろう」と前提して生きているところがあります。
ところがわたしのまわりにもパスポートを持たない人が何人もいます。一番身近では、たぶん、母のパスポートも祖父のパスポートも失効しているはずですし、同世代でも職場の仲間や友人たちでもパスポートを取得したことないまたは失効したという人が多くいます。
そういう仲間を見るたびに、わたし自身が変な生活しているんだろうなと思うわけですけれど、実際の人数を眺めてみたいと思いましたので、平成31年2月発行の旅券統計をダウンロードしてみました*1。そうしたら、30代のパスポート保有率が13.8%でした。
というわけで実際に、パスポートを持っていない人のほうが圧倒的に多いんですね。(そして秋田は確かに少ない。)やっぱりわたしの生活の仕方は普通じゃないんですね。
たまにこういう数字を見て自分自身の気持ちを調整していかないと、世の中を見る目が偏るような気がします。これからは、「パスポート持っていないんだ」と言われたときに、余り驚かないようにしないといけません。
発行数の推移
ちなみに気になるので、パスポートの発行数の推移も見てみてみました。
平成7年から12年の600万冊からみたら、ずいぶん少なくなっているのが目立ちますね。急降下している平成15年は、SARSがあった年ですか。