CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

メッセージアプリと規制

わたし達はWhatsAppを使って普段の会話をしています。無料で、スマートフォンの機種に左右されずに、割と良い品質で通信できる便利さを享受しています。

しかしこの便利さは、気がつくと、割と微妙なバランスの上に成立しているのです。

 

 

インターネット規制

Aさんの故国では、インターネットに規制がかかっています。LINEやTelegramといったメッセージアプリは使えません。

2017年5月ロシア政府がLINEを規制しだしたという報道がでたときは、ずいぶん驚きましたし、かなり心配になりました。次はFacebookが規制されると噂されていましたし、直前に仕事でモスクワ滞在中のAさんを訪ねたばかりでしたし、何よりAさんとご家族の通信にWhatsAppを利用しているからです。

WhatsAppは今のところ無事

しかし今のところ規制はWhatsAppには及んでいません。

今月Aさんは故郷の街に里帰りして、ご家族と時間を過ごし、溜まっている書類関係の作業も片付けていました。しかしわたし達が普段使っているFacebook系のWhatsAppは幸いなことにいつも通り使えていました。

パリのAさんとAさんのご家族も問題なく連絡がついています。

そしてFacebookの言うことを信じらならば、それにも関わらずWhatsAppの通信は暗号化されているはずです。(いや別に政府転覆を目指している訳ではないですが、プライバシーが技術的に守られているのは良いことです。)

バランス

インターネットの規制に限らず、Aさんとわたしを取り囲む今の状況は非常に微妙な政治的バランスの上に成り立っています。通信、交通、ビザ……すべてのシステムは、細かく政治技術的な決断に大きく依存しているのです。

ロシア政府がフランス政府が日本政府が規制したら、コミュニケーションがとれなかったり、会いに行けなくなったり、一緒に住めなくなるのです。

それでも対策はみつけないといけないし、きっと対策は見つかる。今はそう思うことにしています。