血液型の話を見つける話
性格当てるぜ
朝9時半(ってことは、Aさんにとっては1時半!)に、「緊急の質問! 血液型は何?」というメッセージが来ました。「ナニゴト……」と思いましたが、「B型ですぜ」と答えてみました。そうしたら、「おし、キミの性格をすべて当てて見せよう」と鼻息が荒いです。
いやいや、わたしたちこんだけ長いこと付き合ってるんですから、わたしの性格知っているじゃないですか。そう思いましたが、どうも違うようです。
「どうやら、日本じゃ血液型と性格に関連があるみたいじゃない」
ぬぬ。風はそちらから吹いてきましたか。血液型の話が流行ったのがいつなのか忘れましたが(もう終わりましたよね)、わたしは自分の血液型のせいで色々な人にバカにされた記憶があるので、あまり血液型の話は好きではありません。好きじゃないんだけどなあと思いましたが、Aさんの興奮は隠せません。確かに、ロシア語文化圏の「面白い話題」を見つけたら、わたしもちょっと興奮します*1。
Aさんの診断によると、「キミは、A型の性格により合ってる気がするが、本当にB型かね」と。B型です。
「そうだとすると、職業変えないといかんね」。まじですか。
「キミの現職は、A型の仕事だ」……そうですか。そんなこと言われても、この歳で職種を変える転職は難しゅうございますよ。
タネ明かし
実はAさんが急に血液型の話を始めた原因はわたしにあります。というのもAさんに日本に住むウクライナ出身の方が運営しているYoutubeチャンネルを紹介したからです。
東京で生活しているViktoriaさん(もしくは、トリさん)のチャンネルは、ロシア語のチャンネルで*2、わたしが理解できる限り*3、日本についての様々な内容があるようです。
こういう内容のチャンネルですあれば、きっとAさんにも面白いだろうなあと思いましたので紹介したわけです。
そのチャンネルの動画に、血液型の回がありました。Aさんはこれを見たんですね。
日本で生活していて、血液型の話に出会わない人はなかなかいないでしょうから、日本での生活についてビデオ作っていたら、そら血液型の話題を避けて通ることはできないでしょう。
トリさんとパートナーの方のビデオは、実際、よく出来ているように思います。ロシア語が分からなくてもなかなか楽しいのですから。
「わたしもブログ書いてるよ」
ところで今回の記事はAさんも承知の記事です。
わたしのブログの記事にしますよ。「しまった。キミのブログのことを忘れてた」。
こんな面白い話題記事にしない訳にはいきません。「でもわたしはこの話題について、一切、何もでっち上げてない。これは、キミの文化の話題だってことに、注目するように」。
でもこのブログの読者層で血液型の話題を知らない人はいないのですよ。それでもって、Aさんの反応は、新鮮なわけです。
というわけで、Aさん、記事にいたしましたともさ。
*1:こういうときに、いわゆる「日本の文化」に属しているわたしが取るべき態度というのは、むずかしいものですね。特に血液型のように、現に偏見が発生したような事例については、とてもむずかしく感じます。
日本で生活している人にとっては、血液型は現にそこにある話題な訳です。それを知っておくことは、とても大切なことですし、そういうことを面白がれることも大事だと思います。
一方でこの話題について、わたしはあまり良い経験をしていません。それに、わたし以外にもこの話題で嫌な思いをした人もいるでしょう。そのことも知って欲しい。
新しい発見の喜びと偏見への懸念のバランスを共有できる人とでないと、無邪気な気持ちでこういう話題は楽しめません。そういう意味では、わたしは幸運なのでしょう。
*2:ちなみに、Aさんのロシア語とは、ほんの少し違うみたいです。
*3:わたしも「ロシア語の練習だ」と思って見ていますがところどころ単語がピックアップ出来るだけです。