タワーみたいに感じる話
Aさんは他人の視線は気にならないようですが、東京に来たときに気になることが全くないわけでは、ないようです。
タワー
Aさんがよく言うことがあります。それは、「ここにいるとわたしはタワーみたいだ」ということです。
Aさんによると、Aさんはわたしよりも「2cmほど背が高い」のだそうです*1。わたしは168cmで、ちっとも背が高いと思わないので、170cmでも大して違わないだろうと思うのですが、Aさんの視点に立つとAさんだけ周りよりもぐぐっと高くなっているように感じるのだそうです。
そんなものですかね。
「だって周りの女性に比べたら、わたしめちゃ背が高いじゃない。」確かに女性だけと比べたらそうなりますか。そして、東京は男性よりも女性の人口が多いと言われていますから、かなりの数の人より背が高いことになりますね。そうなると、170cmあると見通しが効くようになるんですかね。
Lサイズ
Aさんがタワーみたいに感じるのはよくわかりませんけれど、確かに東京でみかける平均的サイズの女性よりは背が高いなと感じます。
試着できる服がない
それがよく分かるのが、洋服の買い物です。Aさんとわたしはウィンドウショッピングが好きなので、デパートなどをうろうろして試着したりするのですけれど、わたし達が気に入るようなヤングプロフェッショナルっぽい服を置いてある店だと、試着できる服のサイズがありません。パンツはもちろん*2、トップも丈が全然たりないのです。「これがうちの店で一番大きいサイズなんですよ」と申し訳なさそうに言われることも珍しくありません。
ユニクロできる子!
ユニクロだと世界展開しているせいか、Aさんのサイズに合うものが手に入ります。パリにもあるのに、銀座で買う必要があるかどうかわかりませんが、わたし達は東京でよくユニクロに入ります。
しかしユニクロで買い物しようとすると、サイズがLになります。「L! このわたしが、L! なんて屈辱的」とAさんは言います。「いや、これは日本でのサイズ設定だから、パリならMだよ」と知りもせずに慰めるのですが*3、Aさんは試着しながら「これは素敵だけど、L」とつぶやくのでした。
ちなみにXLとLの違いは、ユニクロだと丈じゃなくて胴囲が増えるように感じます。Lでちゃんと合わない服は、XLにすると丈が足りないままブカブカになりますので、わたしが見ても明らかに変になります。Aさんは背が高いのであって、デカいわけじゃないんですね……。