パスティス
(今週のお題「お気に入りの飲み物」)
わたし達がパリで好んでいただく飲み物は、ビールとパスティスです*1。
昨日は、パリで飲むビールについて書きましたので、この記事ではパスティスの話をしましょう。
パスティスは南仏から
パスティスはアニスの入った南仏のリキュールです。アブサンというニガヨモギの入ったお酒の製造が禁止されたとき、その代替として開発されたのです。
夏の暑い夕方にパスティスに氷を浮かべて、それを水で割りながら飲むとすっきりとした気持ちになるのでわたしはとても好きなお酒です。昨年パリにでかけたときには、とうとう瓶を2本ほど持ち帰ってしまいました*2。
同僚にこういうお酒が好きそうな人がいたので、持ち寄りの飲み会に持ち込んだこともありますが、その同僚はとても気に入ってくれました。ただ、リンクにもあるように、まだパスティスは日本であまり一般的じゃないのでしょう。「パスティス」で検索をかけても、あまりお酒がヒットしないように思います。フェンネル、アニスなどの味わいが独特だからでしょうか。
食前酒としてのパスティス
パスティスは食前酒です。レストランやカフェで夕飯を食べる前に、食欲増進のために楽しみます。パリのカフェではほとんどの場所に、リカールのパスティスが(場合によってはその他の種類のものも)置いてあります。
暑い日に家で飲むパスティスも悪くありませんが、本当はカフェのカウンターに誰かと座って、黄色いパスティスが氷と水に触れて、白濁していくのを眺めながら、その日にあったよしなしごとを喋るのが、わたしは一番好きです。
実はこの時間が好きで、別にレストランに行くわけでもないのに、Aさんと映画のあとにパスティスを飲むためだけにカフェに寄ったこともあります。
南仏レストランでパスティス
カフェでは大抵リカールのパスティスですが、世の中にはさまざまな種類のパスティスがあります。そういった珍しい銘柄も提供するレストランもパリにはあります。それが Chez Janou(リンクはパスティスのリスト)。
ここは『A07 地球の歩き方 パリ&近郊の町 2018?2019 (地球の歩き方 A 7)』にも載っていた場所です。提供される南仏料理もとても美味しいですが、テーブルの予約が取りにくいのが難点でしょうか。去年の夏は電話しても席が取れませんでした。