CDG-HNDな遠距離国際恋愛日記

パリと東京。Aさんとわたし。

バレンタインの話

今日はバレンタインデーですね。男性のわたしは、日本に住んでおりますので、Aさんからのチョコレートを期待していますが、もちろんAさんがそういうことなど(たぶん)知る由もなし。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

というわけで今年も「ぐぐってみてよー」ってメッセージしました。分かってます。ちょっとあからさま過ぎますね。でもなんか寂しいじゃないですか。調べてくれれば、チョコレートはこないでしょうけれど、なんか言ってもらえるかしらね。ふふ。

そういえば、1月にロシアのチョコレートを頂きましたので、それを我慢して今日までとっておけばよかったですね。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

もちろん、美味しく全部頂いてしまいましたので、ひとっつも残っていません。悲しみは深いです。ちなみに、こっそり訊いてみましたところ、Aさんのところにも1つもないそうです。とはいえ希望はまだあります。

「でももう少ししたら、ロシアから友だち来るから、チョコレート頼んでおくね」

だそうです。

さてさて、わたし達にとってもっと重要な日が近づいています。国際女性デーです。単なる重要な日ではありません。ロシアでは祝日です。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

去年頑張ってしまいましたので、今年も頑張らないといけません。フランスでは平日ですから、どこに何を送ればいいか悩みます。

玄関先で生活する話

「英語は世界への扉」というような表現を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この表現に限定して、グーグル検索すると1万件以上見つかりました*1

f:id:cdghnd:20200202144832p:plain

英語で開いた扉の先

実際に英語が第2言語として話される地域はたくさんあります。しかし英語がもっとも使われている第2言語の国はそれほど多くありません。以下の地図は、ウィキペディアで示された英語が公式言語の国のリストです。オレンジは、非公式言語でありながら過半が英語をしゃべる国、白い部分は、公式言語ではないものの少数言語として英語が話されているところです。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1a/Countries_with_English_as_Official_Language.png

(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1a/Countries_with_English_as_Official_Language.png by Sulez raz CC BY-SA 4.0)

地図を見れば分かるように英語は、少数言語として話されている国とそもそも殆ど話されていない国(薄い緑)がほとんどです。

この地図が伝えていることは、英語が世界への扉だとしても、英語だけしかしゃべれない生活は、いわば扉をあけてお玄関先で生活することに過ぎないということです。

パリ生活のお玄関先

わたしは、パリでこのような「お玄関先生活」をしたことがあります。しかもそこで全く何が起こっているかわからなかったために、Aさんと親しくなるという、超豪華お玄関先生活でした。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

ドイツではドイツ語を喋れていたので、そこから突然転職先として放り込まれたお玄関先生活はなかなかシビアでした。

生活を立ち上げることさえルームメイトや職場の同僚達の助けがなければままならない生活に全く屈辱感を感じない人はいないでしょうし、銀行の口座開設契約の書類を読めずにサインすることに恐怖を感じない人もいないでしょう*2

何より辛かったのは*3、ドイツにいた頃はわたしは自分のいた街の一部だと思えたのですけれど、パリは(とても大好きな街ですけれど)最後までわたしはお客さんで終わったことです。国際的な街で多くの人がフランス語を喋らずに過ごしている街ですら、そう感じるのだから、パリの外に出たらどうなることやら……と思わざるを得ません。

扉が開かれたあとが大事

英語は大事な言語です。多くの人が第1外国語として中学校から学ぶ言語を否定することに意味はありません。義務として始めた言語でも、始めたからには続けるしかないわけです。でも「英語だけ喋れればなんとかなる」と思う人がいれば、それは知的怠惰だと思うのです。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

英語で扉が開かれた人は、幸いな人です。しかし「そこは端近、ずずっと奥へ」でございますよ。

英語の扉が開かれなかった人も、諦めるにはおよびません。地球上には多くの言語があります。もしかしたら非英語を勉強すれば初級でもいきなり、母語話者の人にいきなり茶の間につながる縁側に招待されるかもしれないですよ。

*1:引用符を外すと、100万件以上見つかりました。

*2:そんなに苦労して開設した銀行の口座を日本に引っ越すときに解約したわけで、今思い返してもはやまったなと思います。

 

cdghnd.hatenablog.com

*3:誤解しないでほしいのですけれど、パリはわたしにとって大事な街です。2年しか住んでいませんが、パリの左岸は今でもわたしに「帰ってきた」という気持ちを起こさせます。「それでも辛いことはある」という話です。

買い物したどーの話

昨日の寝る前電話しようとしたらAさんが出ません。「もうパリでは朝じゃないのになんでだよ」と思いましたら、「買い物しているから、電話できないぞ」というメッセージが来ました。あらそう。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

そのときは週末の買い物をスーパーでしていると思いましたので、「まあ土曜日のスーパーは戦場だからな」と思いまして寝ました。

土曜日のスーパーは戦場の話

どうでもいいことなんですけれど、ドイツ*1とフランス*2の土曜日のスーパーは戦場です。なぜこんなにみんな買うのかしらと思うほど、皆さん買います*3

というわけで、土曜日のスーパーは戦場。邪魔されたくないAさんの気持ちもよくわかります。

買ったものが全然違った

朝起きたら、「コート買ったどー」というメッセージが。え? 「しかも赤いコートだぞー」だそうで……ええ? 「あ、そうそうブーツもね」……ふがっ!

「何が起こったかは、明日起きたら教えるね。おやすみ」

とだけ残されたメッセージを見て、ワタクシ一気に目が覚めましたの。

写真がない

Aさんはわたしがユニクロで買い物しても、「写真がないとはナニゴト」と仰るのに、Aさんが買い物したはずの今回は写真がありません。ナニゴト。

ということで、Aさんが起きたら問い詰めたいと思います。 

 

cdghnd.hatenablog.com

 

何時に電話しようかしら。

*1:って言ってもわたしが知っているのは、旧西ドイツだけなんですけれど、閉店法はドイツ全体で有効なので、まあ「ドイツ全体」と言ってもそんなに外れていないハズ。

*2:こちらは、本当にパリとその郊外しか知らない

*3:一方のわたしがドイツにいた頃、わたしは毎日その日に食べるものを買っていました。それどころか日曜日に店が閉まるのを忘れて、土曜日にその日の分だけを購入する大ミスを繰り返したりなどいたします。

パリは日曜日の午前中にスーパーが開いていることが多いので、助かりました。

遠距離になることはわかっていた話

わたし達が付き合い始めたとき*1、わたしはすでに東京に引っ越す日が1年後に決まっていました。しかも決まっていたのはヨーロッパに戻る予定がない引っ越しでした。

f:id:cdghnd:20160225123557j:plain

引っ越し荷物の計量

始める前は思ったより気にならなかった

普通の状況であれば、1年しか近距離で付き合えないならば、諦めるのかもしれませんが、わたしはあまり気にしていませんでした。

1つには、「近距離だろうが、遠距離だろうが、どうせ長続きするかどうかわからない」と思っていたことがあります。付き合い始めてすぐに、1年後のことを心配できるなら、その人はだいぶ自信のある人でしょう。幸い、この点についてはAさんとも一致していたのは、とても幸先のよいことでした。

さらに、「1年うまくいったらその先もなんらかの解決策を思いつくでしょう」とも思っていました。やってみなくてはわからない訳で、2人で解決策を見つけられれば良し、無理なら悲しみに浸るしかないわけです。

そしてわたしの場合はすでに1万kmの遠距離恋愛の経験がありましたので、(それはうまくいかなかったとはいえ)わたしは遠距離状態でもまあまあ気長に付き合っていけると知っていました。

始めから遠距離になる可能性を明らかにしておいた

そうは言っても明らかに予定されていることを隠しておくのはよくありませんから、わたしは付き合う前から日本行き(および帰欧の可能性が不明なこと)を伝えてありました。

その上で、万一の可能性にかけて、ヨーロッパ内での転職活動も進めていることも言いました。実際、その当時のわたしは出来ればヨーロッパ、出来ればドイツ語圏、に安定して住むことを目指していたのです。

結局Aさんの唯一の条件は、欧州内の求人には応募し続けることでした*2

まあまあなんとかやってこれた

このブログは今のところ上手いことやってきている2人の記録ですので、生存者のバイアスが強固にかかっています。なので、あまり色んな人の参考になる訳ではないのですけれど、わたし達は今のところ想定通りなんとかやってこれました。

わたしはのんびりした性格なのでしょうか、それほど辛い気持ちにもならずに済んで来ています。だからと言って、寂しくなるときがないわけではないですが、それもお互いに(お金はあまりありませんが)比較的時間の自由がある業界にいるおかげで、ちゃんと定期的に会えていますし。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

Odai「恋バナ」

 

*1:使い始めの頃の話に興味がある方は、次をどうぞ。

 

cdghnd.hatenablog.com

cdghnd.hatenablog.com

*2:しばらくは東京に住むことが決まりましたので、結果から言えば、このプランはあまりうまく行きませんでした。が、この約束はわたし達が東京で生活する決心をするまで続けていました。

みんなでフランスへ行こうぜ

今週のお題「2020年の抱負」

2020年の抱負の1つは、Aさんの故郷を眺めに行きたいということでした。

 

cdghnd.hatenablog.com

 

Aさんはなぜか乗り気ではありませんが、なんとか説得したいと思います。

実はもう1つ抱負があります。

フランス旅行

f:id:cdghnd:20190824120050j:plain

観光しようぜ


それが弟妹とそのパートナーたちを連れてパリにみんなで行こうということです。

続きを読む

ストライキの話

フランスはストライキの真っ最中です。マクロン大統領の年金改革に反対しているストライキですが、公共セクターがストライキを構えて収まる気配がありません。

夏のストライキ

そういえば、夏にも似たような理由でストライキがありました。あのときにはフランス国鉄(SNCF)は動いていて、RATPというパリの地下鉄などを運営する会社のみでストライキがあったわけです。

わたし達はちょうどコペンハーゲンからパリに戻る日にストライキがありましたので、パリについてから帰宅するまでに3時間以上をかけることになりました*1。 

 

cdghnd.hatenablog.com

 

今回は大規模

ところが、今回は国鉄も含まれているのでもっと大規模です。

f:id:cdghnd:20190914161812j:plain

夏に閉鎖されていた地下鉄の入口

通常はストライキが一時休戦になるクリスマスにも、ストライキが実施される事態になっていて、なかなか大変のようです。Aさんから転送されてくる情報でも、ホームに人が入れなくなって入場制限されていたりする駅もあるようです。

年末年始の休暇の時期にパリに行こうという旅行者は、世界中にたくさんいると思いますけれど、彼らは空港からパリにでるのも苦労するかもしれませんんね。旅行業者の方も対応に追われているようで、例えば、地球の歩き方のブログには、毎日、ストライキ中の交通情報が出ています。念の為リンクをば(もっともこのブログみながら旅行する人はいないでしょうけれども)。

tokuhain.arukikata.co.jp

ホームオフィスまつり

f:id:cdghnd:20191226172207p:plain


Aさんの家とパリを結ぶ鉄道も、10時から16時のあいだは運休という日が続いていました(12月25日はとうとう、一部区間をのぞいて全日運休。そしてもちろん、Aさんの自宅最寄り駅は、「一部区間」の外。ふははは)。こうなるとにっちもさっちもいかないことになります。午後勤務の日が多いAさんは、午前中から働くか、ホームオフィスができる日はホームオフィスをするしかありません。

ホームオフィスが可能な職種で勤務していてよかったなと東京のわたしは思うのでした。

*1:夏のストライキの記事は、下書き準備中のままになっているのでした。ふふ。

帰り道の困難の話

コペンハーゲンの図書館におります。最終日、今日はパリに帰ります。

朝起きてのんびりしておりましたら、ドイツの友人から、「パリのメトロ止まっているらしいけれど大丈夫?」というメッセージが届きました。フランスの友人ではなくて、ドイツの友人だということに驚きました。ドイツの友人が知っているということはよっぽど大ごとが起こったということだからです。

f:id:cdghnd:20190913195011j:image

そして、はい、大ごとでした。マクロン大統領が年金改革を発表して、それに対抗するパリ交通営団 RATP のストライキのようです。

調べたら、色々な路線が運休になっていたり、間引き運転になっています。パリ市内からAさんの家に帰る列車は20時で終了の予定。わたしたちがシャルル・ド・ゴール空港に着陸するのが19時ですから、絶対に間に合いません。幸いなことにシャルル・ド・ゴール空港から市内までのバスは平常通り動いているようです。

さてこれからどうなりますやら。